| ワックスとは何か。どういう働きがあるのか。 ワックスはベースと雪面との摩擦を減らすための潤滑剤として作用します。またそれだけでなくベースを乾燥やひび割れや酸化からも守ります。ベースはポリエチレンやサーモプラスティックからできており、スポンジと同じように小さな穴がいくつもあいてます。これらの小さな穴に溶けたワックスがしみ込み固まったあとはしっかりとベース材のポリエチレンとくっつきます。ベースに塗られた多くのワックス層は雪上でベースとすれて少しずつなくなり、すべてのワックスがなくなったときは再びワックスがけをする時です。 back to top なぜベースにワックスを塗るのか。?
95%近いスキーヤーやスノーボーダーはスキー(ベース)の手入れをしていません。シーズン初めにチューンナップにだしてそのままワンシーズン大丈夫だと思っています。どんなハイテク企業であろうと雪面とコンタクトするベースがケバだっていてはどうしようもない。またワックスをスピードをだすためだけに塗るものだと勘違いしている人もいる。そしてほとんどの人は出したくもないスピードがでるようにしてくれるありがたくないものと思っている。しかしワックスはただ単にスピードを出すだけでなくいろいろな利点もある。 利点
・ ベースの滑りがよくなることでターンも容易になり、よりコントロールがきくようになる ・ 平坦なところであまり漕がなくても楽にすべる。
・ さらにワックスはベースを乾燥とひび割れから守り、スキーやボードが長持ちするようになる。 そしてもちろんスピード狂のあなたには必需品です。
どれくらいの頻度でワックスを塗ればいいのか。
プロやトップレーサー達は常に最高のコンディションを引き出すため、滑る前に必ずホットワックスをかける。しかし一般スキーヤーは3回に1度の割でホットワックスをかければ充分である。ただしその間ベースを守るためには生塗りワックスやペーストワックスを塗ってベースを守る必要がある。 back to top ホットワックスはどうやって塗ればいいのか。
ホットワックスするには2種類の方法がある。 1) 溶かしてたらす方法:ワックスをアイロンに当てて溶かしながらベースにたらす。アイロンとベースの間にワックスがのっているか注意しながらアイロンがけする。 2) 柔らかくして擦り付ける方法:ワックスをアイロンに当ててワックスを柔らかくし、ベースに擦り付ける。ベース全体にワックスを充分塗り付ける。そして同じようにアイロンがけする。この擦り付ける方法はたらす方法よりも時間はかかるがワックスの量を節約することができる。
アイロンを熱し過ぎないように注意する。熱しすぎるとワックスもベースも両方ともだめにしてしまう。目安はアイロンをベースから離したときに若干の煙がでる程度である。決してアイロンがけ中に煙がでないようにする。また望む温度までアイロンがあたたまるには少し時間がかかることも忘れてはいけない。どれくらいの時間アイロンがけすればいいか。それはスキー表面が温かくなるまでがよい。クロスカントリースキーでは1〜2分がよい。 General
SAFETY フッ素添加物は 200C (390F)以上にさらしてはいけないので火やタバコなどの近くには置かないようにすること。アイロンも 120C
(250F)以下に保ち、常に換気には気をつけること。 Waxroom
SAFETY よくワックスルームやあまり換気のよくないところではワックスがたちこめているいることがあります。アメリカ政府ではワックスのたちこめる場所に長時間いるときは防毒マスクの使用を薦めている。これはどのブランドのハイドロカーボンワックスにも当てはまる。 back to top ハイドロカーボンワックスとは何か。
1980年代中頃までのスキーワックスはハイドロカーボンと呼ばれる比較的シンプルな配合であった。それらは乾燥からの摩擦には効果があったがほかの摩擦にはあまり効果がなかった。ほとんどのハイドロカーボンワックスは天然オイルや石炭から作られそれぞれ“natural
waxes”“synthetic waxes”と呼ばれ、いろいろな固さによりグレード別けされている。Synthetics はとりわけ固くできており、石油でできているワックスを固くするためや気温が非常に低い時には単品でも使われる。ハイドロカーボンは安く、ドミネーター製品ではBASIX、ZOOM、ZOOM
Backshop、Nordic Easy Glider Extreme Cold Powder がある。 back to top フルーロカーボンワックスとは何か。
フルーロカーボンワックスは1980年代中頃に登場し、フッ素とカーボンを合成してつくられたものである。ベースワックスの上に塗ることで高湿度で比較的新しい雪ではすばらしい性能を発揮する。油や汚れに強く、摩擦を最小に押さえることができる。その反面、耐久性に欠け、特に
-10C (14F)以下になると雪にくっつくようになる。すり込むように塗ると耐久性がなく、アイロンがけすると耐久性をアップさせることができるが健康を害しベースもダメにする可能性がある。フルーロカーボンワックスはハイドロカーボンワックスに比べかなり値段も高い。ドミネーター製品ではパウダータイプの
Q がある。 back to top フッ素配合ワックスとは何か。
フッ素入りパラフィンは 1990頃から使われだした。ハイドロカーボンワックスに配合し、いろいろな固さのフッ素入りワックスが作られる。フッ素は湿気からの摩擦と汚れからの摩擦に強い。最低量(2〜3%)でもきわだつ効果があり、湿度により3〜15%配合すれば最高の性能を発揮する。ドミネーター製品では
Race Day、HYPERFORM、HyperZoom、RaceZoom、Rocket、Evil Twin、Nordic Gliders などがある。 back to top フッ素を入れることでどんな効果があるのか。
フッ素入りワックスは配合量により low-fluoros(0.5〜2.5%)mid-fluoros(2.5〜5%)high-fluoros(5〜15%)と別けられる。High-fluoros
は湿雪あるいは湿度が50%以上の時のレース用に使われる。非常に湿度が低い時は雪にくっつく感じがある。Mid-fluoros は湿度が25〜65%の時のレースに適している。また全湿度においてトレーニング用としても使える。
Low-fluoros (DOMINATOR HYPERFORM) are for racing in humidity under 湿度25%以下の時のレース、あるいはジュニアのトレーニングやレクレーショナルレースにも最適。 back to top フッ素入りワックスはすべて同じか。
フッ素入りワックスを作るためのフッ素添加物はいろいろと安価なものがでまわっているがスキーワックスのためだけに開発されたものが適している。あるフッ素入りワックスは安価な微細フッ素パウダー、PTFEあるいは一般的にはテフロンで知られるものを使っているがワックスに使うものとしては効果のほどは非常に疑問である。またあるブランドではたったの
0.5%しかフッ素が含まれてなく、ただのハイドロカーボンワックスと性能的に変わらないものもある。 すべてのドミネーター製品に使われているフッ素添加物は弊社研究所で独自に開発され、最高の性能を発揮するようになっている。 back to top グラファイトワックスとは何か。
グラファイトだけが静電気からの摩擦をおさえることができる。グラファイトワックスは黒い粉末状のグラファイトをハイドロカーボンやフッ素入りワックスに配合し、静電気を防ぐ潤滑剤である。グラファイトとワックスの比率は普通1:99の割である。またグラファイトのグレードは非常に重要でできるだけ細かい粒でベースストラクチャーに影響を与えないものがよい。残念ながらグラファイトは防水性に欠けグラファイトの入っていないワックスに比べると滑りもよくない。そういったことから静電気と汚れ対策に用途は限られる。もうひとつの欠点はクリアベースの場合、ベースが黒く変色してしまうことである。グラファイトは単品でも使えるが主に汚れた湿雪、乾燥した冷たい雪やアイスバーンを滑る時のベースの下準備として使われることが多い。しかし多くの人は使い方を間違っている。一番いいのはベースに生塗りしアイロンがけすることだ。固いワックスの場合は先にアイロンに当てて柔らかくしてから生塗りするとよい。この方法がグラファイトの粒をベース全体に塗るには確実である。ドミネーター製品では
FG 07、FG 77、FG 88 がある。 back to top フルーログラファイトポリマーワックスとは何か。
グラファイトの利点を持ちながらも欠点を補うものとして、ドミネーターでは数年前からフルーログラファイトポリマーの試験を始めた。ライトグレーの色をした粉末状のフルーログラファイトポリマーは複雑な特許製法によりフッ素ガスとグラファイトを重合させてできた最新技術が生み出した潤滑剤である。フルーログラファイトポリマーワックスはフッ素入りワックスとフルーログラファイトポリマーパウダーを調合してできたものである。ベース下準備用として使用すればほとんどどんな雪のコンディションでもすぐれた加速性を発揮し汚れにも強くなる。 普通のグラファイトと違い耐水性に強く滑走性もよい。しかし複雑な製法のため、高価格であり供給できる数量にも限りがある。
back to top |